差し押さえのイメージと現実

4 8月

まだ手続きを何もしていなかったとき、債権回収会社に依頼された裁判所の人が、自宅の家具類や家電の差し押さえに来たことがありました。差し押さえというと、皆さん、イメージするのは赤い紙をペタペタと貼っていくような光景ではないでしょうか。
しかし、現実には差し押さえはそんなものではありませんでした。腰の低い裁判所の人が
「一応、形式なので、差し押さえるものはないでしょうが、ご自宅を拝見させてください」ときて、部屋を回った後に「換金できそうなものはありませんね」と言って、帰っていっただけでした。イメージと違って、拍子抜けしました。その方もおっしゃっていたけれども、何より強いのはお金を持っていない人だと思います。何しろ、マンション以外に売れるものなど何もないのですから。父と母の離婚の際にも「年金分割したら、こちらが暮らせなくなる」という父の一言に、調停員さんは「そうですよね。無いものは無いですから仕方がないですね」と母の要求した、年金の半額の請求は通りませんでした。何より怖くて、何より強いのは、何も持っていない人間なのかもしれません。

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